英語の学習関連

言語学習を深ぼり!!チョムスキーの『生成文法』の話

こんにちは、WAI(@wise_village)です。

突然ですが、皆さんはどうやって日本語をマスターしたか覚えていますか?


恐らくほとんどの方は「自然と習得していった」と答えるのではないかなと思います。


子供が単純に「親が話す言葉を蓄積して言語を学習する」だけなら、親から聞いたことのない言葉を生み出すことができるのはなぜでしょう?


もしかすると、言語には私たちが思う以上の、なにか重要な真理が隠されているのかもしれません。


今日は、それら言語に対する疑問を科学的に分析していく言語学者であり、様々な分野に精通する社会変革者でもある知の巨匠ノーム・チョムスキー」を一躍有名にした「生成文法論」のお話をしていきたいと思います。

ノーム・チョムスキーってどんな人?


出典:https://languagevillage.co.jp


アブラム・ノーム・チョムスキーは『生成文法論』(→Wikipedia)という、今日の言語学の発展に大きく貢献した世界的に高名な言語学者です。


この偉大な言語学者は、1928年、アメリカのペンシルバニア州で生まれます。


名前からもなんとなく分かるように、彼の父親はロシア出身で、これまたチョムスキーと同じく著名なヘブライ語学者だったそうです。


チョムスキーはペンシルバニア大学で学んだのち、ハーバード大学マサチューセッツ工科大学等で研究や教員を経験しています。

WAI

こんな経歴の方が履歴書を送ってきたら、日本の面接官は震えるでしょうね!ww


このあと紹介しますが、「生成文法論」という概念を提唱したことで議論を巻き起こし有名になったチョムスキーですが、実は近年では社会活動家として、また哲学者として知られることの方が多いと思います!


まさに辞書通りの意味で『博識』な方なんです!


沢山の肩書きを持つチョムスキーですが、言語学者としてのチョムスキーと、社会に対する活動家としてのチョムスキーをまとめていきましょう!

言語学者としてのチョムスキー

チョムスキーは、『言語習得はヒトに共通の生得性によるもの(つまり、生まれつき備わった能力)によって獲得されていく』とする「生成文法論」を提唱し、研究者の中でかなりの議論を巻き起こす革命的概念をつくった言語学者です。


この生成文法論では、ヒトには遺伝的に備わった「普遍文法」と呼ばれるメカニズム(スイッチ)があり、幼少期に言語経験を積むことで、それ以上の言語情報を出力できるようになると考えられています。


つまり私たちが日本語を話しているのは、この遺伝子に組み込まれた「普遍文法」なるシステムが、言語入力(親からの声かけ等)により刺激された結果ということになります。


また、言語の体系だけでなく、ヒトの「こころ」や「発達過程」に注目し、科学的アプローチで言語の真理の解明に取り組んでいます。


この「生成文法論」は、多くの研究者によって支持され、現在も研究が進んでいる一方で、反論も多くいまだに多数の意見が散見されます。

社会に対する活動家としてのチョムスキー

世界大恐慌(1929-1939)の最中、当時まだ少年だったチョムスキーは、暴力的なストライキや、労働者の絶望や屈辱を目の当たりにしたそうです。


そしてチョムスキーは10歳の頃に、学校新聞でスペイン内戦集結時のバルセロナの陥落について論説を書いたらしく、子供の頃から社会に対する関心が強かったことが伺えますね!

WAI

私が10歳の頃…ポケモンの絵かいてたかな……笑


話を戻しますが、チョムスキーの通った高校の隣がナチスによる捕虜の収容所だったこともあり、当時の捕虜たちへの酷い扱いを目撃しているようです。


このような国家や社会の犠牲になっている人々を、多感な時期に目の当たりにしたためか、その後チョムスキーは社会的不正に対して批判的な批評家として有名になります。


特に、チョムスキー自身が育った国でもあるアメリカの「情報操作」や「暴力行為」「格差」を徹底的に批判しています。

言語学の分野では、論文の発表も多いチョムスキーですが、活動家としてのチョムスキーは数多くの本を執筆しています。


興味のある方は是非、読んでみてください!

生成文法論ってなに?


数多くの研究者によって支持されながらも、いまだに議論され続けている「生成文法論

ここで実際にどんな内容なのか簡単にまとめてみましょう!

まずは下の文をみてみましょう!!

大きい犬と猫

WAI

えっ!?なにこれ!なんの意味があるの?

単純そうに見えるこの一文!!

しかしこの表現には2通りの解釈が含まれているんです!

皆さんは気づきましたか?

【解釈①】

犬も猫も大きい。

【解釈②】

大きい犬と普通の猫。


このように、2通りの解釈が可能な文になっているんです。


なぜ同じ文なのに2通りの解釈ができるかというと、この言葉は下の図のような、2通りの階層的な構造をもっているからです。

解釈①の構造

解釈②の構造

参照(Amazonリンク):はじめての言語獲得――普遍文法に基づくアプローチ  著者:杉崎 鉱司


このような階層的な構造をもっている言語知識を使用し、コミュニケーションができるのは唯一『ヒト』である私たちだけが可能なようです!


また、このような構造には限界がありません。無限性なんです。

どれだけでも単語を付け足して、永遠に文が続くこともあり得るんです!


そして、1つの表現に対して2通りの解釈を与えるような内的な仕組みのことを『こころ』と呼びます。


つまり、『言語』とヒトの『こころ』は密接に関係していて、母語知識を研究することで、ヒトのこころの性質と発達過程を明らかにしようとする言語理論が生成文法理論なんです!

村人A

つまり、言語自体の体系だけではなく、母語知識の研究によって、ヒトのこころと発達過程を解明しようとする理論のことを、生成文法理論って呼ぶんだね!

では、この「生成文法理論」が数多くの議論を巻き起こしたのはなぜでしょう?

それは、この理論では、ヒトの遺伝子には生まれながらに言語を習得するための機能が備わっていると提唱したためです!


つまり私たちヒトの母語言語(私は日本語です)の獲得は、「学習」による結果ではなく、この遺伝による生得的なメカニズムによって獲得されたことになります!


そしてこの言語習得のために私たちに備わっているメカニズムのことを『普遍文法』と言います!

生成文法理論では、遺伝によりヒトに備わっている普遍文法(スイッチのような機能)が、かなり早い時期に周囲からの言語経験により作用し、母語が獲得されていくと考えられています。

WAI

そして、面白いことに子供が最終的に得る言語知識の量は、経験した言語知識の量をはるかに超えているらしいよ!

不思議だね〜!!

この生成文法論はとっーても神秘的で奥が深く、私自身もまだあまり詳しくは理解できていない点も多いです。

まだまだ勉強することが多いです☕️

興味のある方は、実際にチョムスキー氏の動画がありますので是非チェックしてみてくださいね!

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まとめ


今回は、言語学の内容の入り口にも満たない内容をまとめてみました。

いやぁー….本当に「ことば」っていうのは奥が深いですね。


ボノボやチンパンジーの遺伝子は、私たちの遺伝子にとーっても近いそうですが、どれだけ長い期間英語を学習しても、英語で挨拶はできません!


しかしヒトである私たちなら、1日で挨拶程度の英語を話すことができます。


私たち人間には、言語習得を可能にする素晴らしい機能が遺伝的に備わっているかもしれないんです!!

そう考えただけで、なんか自信とやる気がみなぎってきませんか!?ww

単純ですみません、笑



そのうち、臨界期仮説サピア=ウォーフの仮説、大人の学習に関係する第二言語習得などに関しても、わかりやすく記事にまとめていきたいと思ってます!

少しでも言語の楽しさを伝えられるように頑張ります!


最後まで読んでいただき、ありがとうございました^ ^


参考になった本を下に載せておきますので、
興味を持った方はぜひ読んでみてくださいね!
(図書館でも借りられると思います)

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