英語の学習関連

子どもの英語学習は何歳までに始めたい?バイリンガル研究についてまとめてみた

こんにちは、WAI(@wise_village)です。

突然ですが、皆さんは将来、自分の子供に「英語を習得してほしい」と考えたりしますか?

私には生後9ヶ月の娘がいますが、どこかのタイミングで日本以外のコミュニティを体験してほしいと考えています。

WAI

でも教育熱心な訳ではないので、娘には興味のあることを徹底的に追求してほしいと思ってます!!

いま、世界人口の3人に1人が英語話者と言われていて、英語は複文化を経験するための「」とも言えますよね!


でも、日本国内に住んでいるのに、英語も流暢に話せる「バイリンガル」なんて可能なのでしょうか?


今日は、第二言語の教育学を学んだことのある私が、「バイリンガリズム」の研究に関して、改めて学習してみたいと思います!

バイリンガルの定義


バイリンガルと言っても、その定義にはかなりの幅があります。

(最も広義でのバイリンガル)
ある言語の話し手がもう1つの言語で、完結し、かつ有意味である発話ができる

Haugen (1953)

最も広い範囲の定義だと、「Hello」と言うだけでも、英語を話せるバイリンガルと言うことになります。


一方、最も狭い範囲の定義では、日本語とほぼ同じ運用能力がない限り、バイリンガルとは言えないみたいです!

(最も狭義でのバイリンガル)
2つの言語を母語話者のようにコントロールできること

Bloomfield (1933)

しかし実際には、日本語ほどの運用能力はなくても、ある程度流暢にコミュニュケーションができる人を「バイリンガル」と表現している気がします。

参考:専修大学「専大日語・コラム」
「方言話者はみんなバイリンガル?」

バイリンガルが育つ環境ってどんな環境?


狭義でのバイリンガルの場合、そのほとんどは、幼少期に数年の海外生活を経験していることが多いそうです。

そのため、日本国内で英語をバイリンガルのように習得する場合、そのハードルはかなり高いと言えます。

その原因として圧倒的なインプット不足が挙げられます。

(大卒の日本人の平均英語学習時間)

1,120時間

(英語圏の5歳児になるまでのインプット時間)

17,520時間

参考:「外国語学習の誤解を解く」
木村 春美(2019)

WAI

こんなに差があるの…?
日本で英語のバイリンガルになるにはかなりの工夫が必要そうだね!


もちろん、インプットの量だけで、英語が話せるかどうかが決まる訳ではありませんが、幼少期のインプットは「発音」や「アクセント」に大きな影響を与えることが分かっています!

日本国内でバイリンガルって可能なの?


やはりバイリンガルになるには、日本だけでなく、英語圏での生活経験がないと無理なのかな?…と思われたかもしれませんが、経験上、そんなことはありません!

WAI

私の知り合いは、純日本人ですが、家庭内ではなぜか英語を話していたそうで、頭の中は英語がメインだそうです!

それでもかなりハードルは高いと思った方が良いかもしれません。


なぜなら、大量のインプットを実現するためには、インターナショナルスクールや教育教材だけでは足りず、家庭内においても「意味のあるインプット」を与える必要があるからです。


それでは段階的に、「バイリンガル教育」についてみていきましょう!

まずは臨界期仮説から考える!

臨界期という概念は、ある年齢に達すると言語習得が難しくなるという考えです。

言葉の基礎は、2歳頃から急速に発達し、 9歳以降は緩やかになります。

そのため

言語習得の最適年齢は10歳まで


とされています。(Penfield.1966)

脳機能の回復力に注目した他の研究でも、言語習得の臨界期は大体「2歳〜12歳頃まで」とされています。(Lenneberg.1974)



臨界期という概念は、「発音」や「アクセント」で特に顕著であり、臨界期以降に発音を学んでも、ネイティヴのような発音にはならないとされています。

しかし、成人後に英語学習を始めた方でも、母国語並みの言語能力を獲得する方は存在します。



そのため、「臨界期」は言葉に対する感受性が特に高い時期という意味で「敏感期」とも言われ、思春期を過ぎたとしても、母語並みの言語習得は可能であるという考えも拡まっているそうです。

臨界期以降に習得する言語の「発音」「アクセント」には、母語の転移(日本語のアクセント)が現れる可能性が高い!

「英語学習は早いほど良い」が危険な理由

臨界期を意識し過ぎて、

「早ければ早いほど英語習得には良いんだろう」

…と思われるかもしれませんが、決してそうではありません!

認知機能が発達していない段階でのバイリンガル教育は、日本語と英語の両方の言語運用能力にマイナスに働く可能性があるからです。



この考え方は、Cummins(1976)の『Threshold Theory(しきい理論)』 によるものです。

Threshold Theory(しきい理論)

子どもの母語(日本語)がある程度発達していないと、異言語(英語)の発達も期待できない。
早期の第二言語学習が、かえって弊害になる可能性がある。



ここで、Cumminsによる「バイリンガルを3つの段階に分けたモデル」を紹介します。(母語を日本語に仮定します)

【第1段階のバイリンガル】

【第1段階】日本語の発達が不十分な状態にもかかわらず、英語の習得を強制してしまったことで、日本語も英語も認知能力が低い状態のバイリンガルを指します。

【第2段階のバイリンガル】

【第2段階】日本語の発達は年齢相当ですが、英語では能力が低い状態のバイリンガルを指します。

【第3段階のバイリンガル】

【第3段階】年齢相当の能力を、日本語と英語の両方で実現しているバイリンガルを指します。

この第3段階のバイリンガルは、母語(日本語)が十分発達した後に、バイリンガル教育を実施することが重要とされています。


そのため、まだ言葉が何も分からない幼児期での偏った英語教育については、マイナスの影響が大きいと考えた方が良さそうですね!

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6歳頃までには、日常会話などに必要な認知能力は身についていると思いますが、どこで日本語が十分に発達したかに関しては、判断が難しいところです…

同居家族がキーポイントに!

先述したように、日本国内で得られる一般的な英語経験(時間)と、英語圏で生活した場合の英語経験では、圧倒的なインプットの差があります。



その差は、インターナショナルスクールや教育教材などの経験だけでは埋めることもできない程大きな差です!


そのため、家庭内でも「理解可能なレベルでの意味のあるやり取り」を積極的に実践する必要があります。

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ただ単に、「聞き流し教材」を流し続けるのは意味もないし、ストレスになるかもしれません!

それよりも、親子で簡単な文でのコミュニュケーションを通して意味のあるインプットを繰り返し与えます!

環境の質を変える方法

  1. 親も英語に興味を持ち、子どもと楽しく学ぶ姿勢を持つ
  2. ネットを使って、情報交換や学習ができる環境を整える
  3. 英語の絵本の読み聞かせをする(簡単なもの)
  4. 英語のアニメを一緒に観る(簡単なもの)
  5. 異文化または外国人と交流できる場に参加する
  6. 英語キャンプなどの学習イベントに参加する
  7. 留学生やホームステイを受け入れる

注)インプットは、ある程度意味のわかるレベルでないと、あまり効果がないそうです!

発育に合わせた教育法を取り入れる

「親が子どもに何をさせたいか」で行動してしまうと、単なる押し付けになってしまいます!

日本国内でのバイリンガル教育においては、

「英語に興味をもってもらえるように導いてあげる」

というような意識が重要だと思います!

そのため、子どもの発達段階に合わせて、楽しく英語に触れ続けることが必要と考えます。

結論:「英語=楽しい」の印象付けが一番大切

発達相互依存仮説(Cummins.1976)

子どもの第二言語における能力は、母語の能力に依存している。
そのため、母語が発達している場合、第二言語も発達しやすく、母語のレベルが低い場合は、バイリンガルになることは難しい。

さぁ、ここまでバイリンガル教育に関連する内容を紹介してきました。

ここまでの内容を簡単に箇条書きでまとめてみましょう!

これまでのまとめ
  1. 英語学習は早ければ早いほど良い訳ではない
  2. 母語の発達がある程度進んでから開始する方が良い
  3. 特に「発音」に影響する臨界期は2歳〜12歳前後とされる
  4. 同居家族の影響がかなり大きい
  5. まずは「英語=遊び」で英語に触れ続けることが重要
  6. 小学校低学年は「」と「視覚」中心のインプット
  7. 文字に興味がでてくる小学校高学年からは、ごく簡単な絵本の読書も追加して取り入れる
  8. 中学校から始まる文法中心の学習も必要不可欠

WAI

英語の規則に関しては、中学校から学習することになるので、それまでは英語を好きになってもらうような取り組みが大事だと思います!

【重要】子どもに「英語」を押し付けない!!

結局、私はどうする?


ここまでバイリンガルにまつわる様々な情報をみてきました!

では実際、いまの私がどう考えるかについてまとめて終わりたいと思います。

WAI

娘には「英語を習得してほしい」「日本以外での経験をしてほしい」と思っています。

なので、英語の絵本を読み聞かせたり、英語を使った「遊び」を一緒にしていくつもりです。

そして、「英語」を好きになってもらえたら嬉しいです。

でも、「なんでも良いから、娘が関心を持ったことを伸ばしてあげたい」という思いが強いので、結局は娘次第ですね!? 笑

【結論】

『日本国内でのバイリンガル教育は、
英語を好きになってもらうことが一番大事』

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